2012年10月23日火曜日

モルディブ【 天国と地獄 】



Bahtala(バタラ・アイランドリゾート)。15年前からこの島は僕の中でモルディブのイメージそのももなのです。

一周歩いても10分かからないでしょう。

青く広い空、ヤシの緑、目の覚めるようなホワイトサンド、砂地が映えるクリスタルクリアブルーの浅場、空撮では一見カビの浸食!とも見える縁取りは、ひとたび近づくと、そして水の中でみるともっとですが、この島をきれいなきれいなサンゴと色鮮やかでかわいらしい生き物たちが祝福するようにとりかこんでいるリーフなんですね。

そして青い海との境目、リーフエッジ。

思えばこのリーフエッジにフォーカスして島選びの相談なんかさせていただくことが多かったわけです。特に古きよきモルディブの好きな方々、スノーケル、ダイバーの方々。

バタラはそういう観点からは、この写真でみるように、完ぺきな島なのでした。

ここまでは天国の話。

15年前、研修旅行で初めてモルディブを訪れました。スーツで。成田に集合したときに、アロハ風シャツを着た引率の方が僕を見て「どこいくの?」から始まりました。

当時の超豪華リゾートのはしり、クダフラリーフリゾート、のちのフォーシーズンズで3泊。おきまりの詳しいリゾート内案内があり、でもそんなものは半日もかからず、あとはこのモルディブを楽しんでくれ!という素晴らしいもの。

しかし

そんな他の研修生とは別メニューが僕には用意されており、リゾート案内が終わり、昼飯後、僕専用のドーニ(モルディブのボート)が待っており、そこにはニコニコ顔のモルディブ現地手配会社の日本語係員もおり、たくさん○印のついたモルディブの地図をみせるのでした。

今日と明日、別メニューでめぐる島々のリスト。

いくつ行ったか覚えていません。10は行きました。当時船に弱かった私はドーニ移動中はゲェゲェ。各島につくとお決まりのウェルカムドリンク、そしてリゾートオリエンテーション。「いいですね・すごいですね。ありがとう。きっとお客様を送ります」と、リゾートマネージャーやオーナーにあいさつしてとりあえず笑顔でドーニに戻ってまた移動中ゲェゲェやるわけです。

夕刻クダフラに辿り着くと、引率の方はとてもよい顔色をして、2回もスパ受けちゃった。いいけど暇だよ。などと。そして「青い顔してどうしたの?」となるわけです。

地獄と言っちゃあ贅沢な地獄ですね。

そんなこんなでモルディブを扱って約15年。でも15年前からかわらず素朴なモルディブのリゾートも本当に数少なくなり、このバタラはいつまでもモルディブにあってモルディブらしくあってほしいものだと常々思うのでした。

※バタラ、今再びドイツ人のリゾートとなり、ダイバー天国となっております。。

しかしこれから迎えるトップシーズン中、10日~2週間が標準的といわれる彼らのヴァケーションはすでに1年前から予約で埋まっており、5-6泊の我々日本人ゲストへ出してくれる部屋はほんのわずかなチャンスなのです。。。

イースター明けの5~10月頃までは半年前の予約ならとれる確率高いと思います!

そして、このバタラ、水上コテージなぞありません。プールもございません。日本人もおりません。レストランとバーがひとつだけです。間違っても水中レストランなど思いも付きません。

極上の島に最小限の設備のある、いたってシンプルなリゾートなので、最近流行りのモルディブをイメージしていらっしゃると、ここはちょっと、いや、だいぶ違います。

ということをご承知の上でいらしていただくと、ここがほんとのモルディブだぜ・と思っていただけるのではないかと思います。

というわけでモルディブ


1 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。

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