2012年10月13日土曜日
【 大島紬 】
気の遠くなるような時間と手間をかけて作られる奄美の伝統工芸。
最近になってやっと、大島紬はすごいなと思うのでした。
写真は大島紬作家/(株)大島紬村・代表 越間多輝鐘ブランド
小さいころ、よく友達が「母ちゃんが機が織りあがったら○○買ってもらえる」と言ってました。大島紬一反織りあがったらお金が入るから・ということだったんですね。
うちは機織りしてなかったのでうらやましいなあと思っていました。
島にいるころの大島紬の印象は正直なところそれくらいです。
島を離れて、約10年ぶりに帰ったとき、同級生が大島紬村に勤めていました。そこではじめて大島紬の工程を知ることになり、またその同級生が大島紬に感激した話を聞いて、そこから大島紬ってすごいと思うようになったわけです。
その同級生も、ある程度大人になってはじめて具体的に大島紬の工程を見て聞いて、泣けるくらい感動したそうです。そして自分で稼いではじめて自分で大島を買ったそうです。
そんな彼女が説明してくれたことで、大島ってすごいとはじめて思ったのでした。
世界三大織物にもあげられるとか。
泥染めの渋み、先染め、模様。どれもがここまで手間をかけるのかというほど極めています。
先染めなんて聞いて驚きです。糸自体に柄を付けるために絹糸を綿糸で仮織りをし、それを染めたり加工をし、解いて最後にまた織る。恐ろしいくらいの手間のかけかた。
僕はまだ、亡き父がおそらく唯一だと思うのですが持っていた大島しか着たことはありません。
いつか自分で稼いだお金で最高の大島を買って着たいと思っています。
奄美大島
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